基本対策

バックアップだけでは不十分?復旧できるバックアップ確認シート

バックアップ初動対応情シス担当者へ製品選定・チェックリスト
バックアップだけでは不十分?復旧できるバックアップ確認シート

ランサムウェア対策として、多くの企業がバックアップを実施しています。しかし、被害発生時に重要なのは、バックアップを「取っているか」ではなく、業務を再開できる状態まで復旧できるかです。
バックアップ先が常に社内ネットワークにつながっている、保存世代が1つしかない、復元テストをしていない、といった状態では、感染時にバックアップまで暗号化される恐れがあります。

危険なバックアップの例

危険な状態問題点
バックアップ先が常時ネットワーク接続されている感染時にバックアップも暗号化される可能性がある
保存世代が1つしかない感染後のデータで上書きされる可能性がある
復元テストをしていないいざという時に戻せない可能性がある
管理者権限で誰でもアクセスできる攻撃者に削除・改ざんされる可能性がある
バックアップ対象が不明確重要データが含まれていない可能性がある
復旧手順が文書化されていない復旧に時間がかかり、業務停止が長期化する

確認シート

分類確認項目
対象重要システム・重要データがバックアップ対象に含まれている
頻度業務上許容できる頻度でバックアップを取得している
世代日次・週次・月次など複数世代を保持している
保管場所バックアップを通常ネットワークから切り離して保管している
保護バックアップの削除・変更権限を制限している
復元直近6か月以内に復元テストを実施している
時間業務再開までの目標時間を決めている
優先順位復旧するシステムの優先順位を決めている
手順復旧手順を文書化し、担当者が確認できる
訓練年1回以上、復旧訓練または机上演習を実施している

復旧優先順位の例

優先度対象例考え方
最優先受発注、請求、顧客対応、生産管理止まると売上・顧客対応へ直結する
ファイルサーバー、メール、基幹システム全社業務への影響が大きい
社内ポータル、分析データ、補助システム一時停止しても代替可能な場合がある
過去資料、アーカイブ即時復旧が不要な場合がある

まとめ


バックアップは、ランサムウェア対策における最後の砦です。ただし、保存しているだけでは不十分です。
攻撃を受けても暗号化されず、必要なデータを、必要な時間内に復旧できる状態にしておきましょう。